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製造業の設備投資に、補助金をどう充てるか

機械装置の導入が避けられない業種だからこそ、1台ごとではなく、数年ぶんの投資計画から組み立てます。

最終更新:

製造業では、どの補助金が使えるのか

結論

設備投資の目的によって変わります。新製品の開発や新しい市場への進出なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金、人手不足を機械で補うなら省力化投資補助金、エネルギーコストの削減なら省エネ補助金が中心になります。同じ機械でも、何のために入れるかで通る制度が変わります。

製造業のご相談で多いのが「この機械に使える補助金はありますか」という聞き方です。気持ちは分かるのですが、補助金は設備に対してではなく、その設備で何をするのかに対して出ます。同じマシニングセンタでも、新しい部品を作るために入れるのか、人手を減らすために入れるのかで、申請する制度が変わります。

もうひとつ多いのが、発注を決めてからのご相談です。多くの制度では交付決定の前に発注・契約をしてしまうと、その設備は対象外になります。間に合わないケースの大半がこれです。

目的別の使い分け

やりたいこと中心になる制度
新しい製品・部品を作りたい新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
同じ製品を、少ない人数で作りたい中小企業省力化投資補助金(一般型)
電気代・燃料費を下げたい省エネ補助金(省エネ・非化石転換補助金)
売上高100億円を目指す大規模投資中小企業成長加速化補助金

補助上限・補助率は制度と公募回によって変わります。各制度のページに、公募要領にもとづく金額と締切を載せています。

CASE

どんな投資が対象になりやすいのか

製造業のご相談でよく挙がる設備です。対象になるかどうかは、制度と計画の中身によります。

工作機械・マシニングセンタ

新しい形状や精度の部品を手がけるための導入は、新製品開発として整理できることがあります。

産業用ロボット・自動搬送

人の作業を置き換える投資です。省力化投資補助金の中心になる設備です。

検査装置・画像検査

検査工程の内製化や、目視検査の自動化として計画を組み立てます。

生産管理・IoTシステム

設備単体ではなく、工程全体の改善として計画に組み込みます。

高効率な空調・コンプレッサ

エネルギー消費の削減量を算定して申請します。省エネ補助金の領域です。

工場の新設・増設

規模が大きい場合は成長加速化補助金も視野に入ります。土地の取得は対象外です。

機械を入れるなら、税の優遇も一緒に考える

製造業は固定資産の額が大きくなる業種です。補助金だけを見て判断すると、取りこぼしが出ます。

経営力向上計画の認定を受けて対象設備を取得した場合、中小企業経営強化税制により即時償却または取得価額の10%(資本金3,000万円超の法人は7%)の税額控除を選べます。先端設備等導入計画による固定資産税の軽減もあります。くわしくは補助金と税制優遇のページにまとめました。

税務の判断は顧問税理士の先生の担当です。当事務所は計画の認定申請と補助金の申請を担当し、連携して進めます。

FLOW

いつ相談すればよいのか

公募が出てから動くと、ほとんどの場合は間に合いません。

  1. 01

    投資を考えはじめた段階

    「そろそろあの機械を入れ替えたい」の段階でうかがえると、いちばん選択肢が広く取れます。

  2. 02

    投資計画の整理

    何を、いつ、いくらで入れるのかを数年ぶんで並べます。設備の型式まで分かると精度が上がります。

  3. 03

    使う制度と順番を決める

    補助金と計画の認定を、どの順で出すかを設計します。順番を間違えると片方が使えなくなります。

  4. 04

    公募が出たら申請

    こちらから公募の開始をお知らせします。事業計画書の作成と電子申請を担当します。

  5. 05

    交付決定を待ってから発注

    ここが最大の注意点です。交付決定の前に発注すると対象外になります。

投資の1年前を目安にご相談ください。伴走型サポートでは、公募が出たタイミングでこちらから声をかける形にしています。

FAQ

製造業の補助金についてのよくあるご質問

中古の機械でも対象になりますか?

制度によって扱いが異なります。中古設備を認めない制度、見積の取り方に条件を付けている制度があります。導入予定の設備が決まった段階でご確認ください。

複数の機械をまとめて申請できますか?

同じ事業計画のなかで必要な設備であれば、まとめて申請することが一般的です。ただし計画との関係を説明できることが前提になります。

もう発注してしまった設備は対象になりませんか?

多くの制度では交付決定より前の発注・契約は対象外です。次の投資に向けた計画づくりをご一緒するかたちに切り替えます。

毎年のように設備投資をしています。毎年申請できますか?

制度によって、過去に採択された事業者の申請を制限している場合があります。数年ぶんの計画を見たうえで、どの年にどの制度を使うかを組み立てます。

自社で申請したほうが安く済みませんか?

書類の量と、採択後の手続きの負担をどう見るかによります。採択後の交付申請・実績報告のほうが手間がかかるため、そこだけご依頼いただくこともあります。

このページの出典

金額・要件・締切は変更されることがあります。申請前に必ず最新の公募要領をご確認ください。当事務所は採択を保証するものではありません。

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